2025年9月9日火曜日

ヨコハマ・フットボール映画祭2025 10月11日(土)・12日(日)

 会場:横浜市港北区民文化センターミズキーホール
東急新横浜線「新綱島駅」直結
東急東横線「綱島駅」徒歩3分



ヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)とは
年に一度のサッカーファンの祭典
世界では毎年100本近く制作されるサッカー映画の中から、日本のサッカーファン、映画ファンとともに楽しむ作品をセレクトして上映する年に一度のサッカーファンの祭典がヨコハマ・フットボール映画祭です。
サッカーと映画を愛する仲間が集まって、国内外の映画製作者と交渉し、時には映画祭メンバーで日本語字幕を製作しています。
また、 イベントや会場の運営も自分たちで企画運営して上映する手作りの映画祭です。

スポ根から社会派ドキュメンタリーまで
サッカー映画と言えば『少林サッカー』や「キャプテン翼」のようなスポ根アニメ、有名選手やチームの舞台裏ストーリーなどが思い出されますが、「世界で最も親しまれているスポーツ」という特性を生かして様々なテーマの作品が作られています。
作品内でのサッカーの風景を見るだけで、観客は登場人物の置かれた状況や特殊性を自らの体験と比較しながら理解することができるのです。
これまで、ヨコハマ・フットボール映画祭では、障がい、ジェンダー、 同性愛、 移民、 貧困、 宗教、国際政治といった社会問題と連動した作品も積極的に上映してきました。

世界の巨匠も手掛けるサッカー映画
国境や言語、文化、年代を越えた表現を目指す映画作家にとって、サッカーは効果的なモチーフの一つです。
実際に、世界の巨匠と言われる映画監督も、様々なサッカー映画を発表しています。

サッカーの新しい楽しみ方に触れよう
映画祭の会場では、映画以外にも、小説、コミック、写真、ファンマガジン、グッズ、社会活動など、さまざまな方法でサッカーを楽しむ人々の活動に触れることができます。
また会期中に開催されるハーフタイムパーティーには、スタッフ、ゲスト、観客による新しい出会いが待っています。
ぜひ、一緒に日本のサッカー文化、映画文化を盛り上げていきましょう!

2025年9月8日月曜日

鍋講座vol.55【続・この映画を観せたい! 『トレンケ・ラウケン』から考える今後の映画上映・配給】

 
2024年末、ラテンアメリカ映画研究者・新谷和輝が個人で権利を買った4時間超のアルゼンチン映画『トレンケ・ラウケン』が、下高井戸シネマを4夜連続で満席にした。この反響をうけて翌年、『トレンケ・ラウケン』はラウラ・シタレラ監督の過去作とあわせて、ユーロスペースとの共同配給で全国公開される。今回の鍋講座は、この『トレンケ・ラウケン』の異例の興行を振り返る。いかにして個人で映画を上映できるのか、どのように配給すれば映画はより多くの人に届くのか。『トレンケ・ラウケン』をケーススタディとして、上映館の編成担当および配給チームとして共に活動した、ユーロスペース・岡崎真紀子さん、下高井戸シネマ・山口伸子さんとともに、今後ますます盛り上がる映画上映・配給について考える!

■開催日時
2025年9月19日(金)18:30オープン/19:00スタート(21:00終了予定)
■会場
下北沢アレイホール(定員:80名)
東京都世田谷区北沢2-24-8 下北沢アレイビル3F
http://alleyhall.music.coocan.jp/access/
■参加費
[一般]1,000円/[映画鍋会員]無料
※事前予約は不要です。当日、直接会場にお越し下さい。
 定員になり次第、入場受付を締め切らせていただきます。
※参加費のお支払いは現金のみとなります。
※無許可での録音・ビデオ撮影は禁止致します。
■お問い合わせ
NPO法人独立映画鍋
070-5664-8490(11:00~18:00)
info@eiganabe.net

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映画『クィア/QUEER』下高井戸シネマ


クィア/QUEER
2024年/アメリカ・イタリア/2h17/R15+
監督・製作:ルカ・グァダニーノ『君の名前で僕を呼んで』
出演:ダニエル・クレイグ

1950年代、メキシコシティ。米国人駐在員のウィリアムは美しい青年ユージーンに惹かれ、彼を南米の旅に誘い出すが…。バロウズの自伝的小説を映画化。

9/27(土)~10/3(金) 13:25~(終15:45)
一般1700円 / 大学・専門1300円 / シニア1100円 / 小・中・高1000円 / 会員990円
チケットは 当日券・窓口販売のみ

下高井戸シネマ
〒156-0043 世田谷区松原 3-27-26-2F
TEL : 03-3328-1008

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2025年9月4日木曜日

波高しカリブ海 米艦隊がベネズエラ圧迫 【ラテンアメリカ ニュースダイナミクス】伊高浩昭×高瀬毅

ラテンアメリカ研究所学外所員でジャーナリストの伊高浩昭先生が出演されています。

トランプ米政権はマドゥーロVEN政権打倒を目指しカリブ海に艦隊を派遣。ラ米全域に険悪な空気が漂っています。「8月ジャーナリズム」と言われますが、80周年の今夏、ミニ特集を組みました。高瀬キャスターの報告とラ米諸国をはじめ国際社会の反応をお伝えします。特集はボリビア大統領選挙の第1回投票結果で、「隠れダークホース」の野党候補ロドリーゴ・パスが得票1位で決選に進出しました。ご覧ください。

2025年8月27日 収録

2025年9月2日火曜日

映画『アメリアの息子たち』10/25(土)~公開@シアター・イメージフォーラム

 オフィシャルサイト


“家族”とは、もっともおぞましい呪いだった──
触れるな。近づくな。
これは正気を削る、鬼畜ONIBABAホラー。

実の親を探すエドとその恋人ライリーは、ニューヨークからポルトガル北部の山奥へと旅立つ。壮麗な山間の屋敷にたどり着いたエドは、生き別れた母アメリアと双子の兄マヌエルとの再会を果たすが、血の繋がりを超えた“おぞましい真実”とその土地の“忌まわしき過去”に直面することになる……。

​ゴヤの名画に着想を得た、“血”の繋がりを超えた恐怖のマザコンホラー『アメリアの息子たち(原題:Amelia's Children)』は、第71回カンヌ国際映画祭で国際批評家週間グランプリを受賞した奇想天外なファンタジー『ディアマンティーノ 未知との遭遇』が日本公開された、彫刻家・造形作家などマルチな才能を持つガブリエル・アブランドスの長編最新作。
宗教・政治・ジェンダーといったテーマを横断し、監督初のホラー映画への挑戦となった本作は、2013年にアンディ・ムスキエティ、2015年にデヴィッド・ロバート・ミッチェル、2021年にブランドン・クローネンバーグなど数多くのホラー映画作家を輩出してきたフランス・ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭で見事グランプリを受賞した。

監督:ガブリエル・アブランテス
出演:ブリジット・ランディ=ペイン、アルトゥールカルロト・コッタ、アナベラ・モレイラ
2024年/91分/PG12/ポルトガル語・英語/配給:Cinemago


奇想天外映画祭2025@新宿K's cinema

 2025/10/4(土)~24(金)


【ラテンアメリカ関連映画】
D│『希望/テルエルの山々』
上映日時:10/7(火)11:00、12(日)15:50、15(水)10:00、
20(月)16:55、23(木)12:40

「革命における最も偉大な力は<希望>である」1937年のスペイン内戦を舞台に反乱軍と市民たちの激しい戦い。テルエルの山中にも反乱軍が建設中の飛行場が発見され麓の市民と共和国軍は飛行場爆破のため必死の作戦を展開していくが……。アンドレ・マルローが監督した唯一の映画であり、戦火の中で敢行したリアルなドキュメンタリーに近い映像は、ネオリアリズモの先駆的作品と評価された。

監督・原作:アンドレ・マルロー
出演:アンドレ・メヒュート、ニコラス・ロドリゲス
1939│フランス=スペイン│モノクロ│73分│35mm

M│『昇天峠』
上映日時:10/8(水)10:20、14(火)15:50、18(土)12:40

メキシコ、ゲレーロ州の海沿いの村、サン・ヘロミート。この村はヤシの実の栽培で成り立っている。主人公オリヴェリオは結婚式の当日、母の容態が突然悪くなったことから、彼はとある事情で隣町までバスで出向くことになる。危険な山道をひた走るバスにあっと驚く珍事が次々と降りかかってくる…。メキシコ時代のブニュエル・ワールド満載の珍快作。

監督:ルイス・ブニュエル
出演:リリア・プラド、カルメン・ゴンザレス
1951│メキシコ│モノクロ│76分│BD

山形国際ドキュメンタリー映画祭2025 10/9(木)~16(木)

 山形国際ドキュメンタリー映画祭2025

[日程]2025年10月9日[木]-16日[木]
[会場]山形市中央公民館、山形市民会館、フォーラム山形、やまがたクリエイティブシティセンターQ1、旧吉池医院 ほか

【ラテンアメリカ関連作品】 タイムテーブル

<インターナショナル・コンペティション>
・『彷徨う者たち』L'Homme-Vertige: Tales of a City
フランス、グアドループ/2024/93分
監督:マロリー・エロワ・ペスリー Malaury Eloi Paisley
カリブ海に浮かぶグアドループの都市ポワンタピートルでは再開発が進められているが、カメラを手に歩いてみると、全体が廃墟であるかのような街並みが現れる。薬物中毒のラッパー、肺ガンを患い療養する元キューバ革命の闘士、観察者としての寡黙な詩人、取り壊し予定の集合住宅に住む若い女性。土地に住む人々の視線や言葉から見えてくるのは、かつては植民地として、現在はフランスの海外県として故郷が簒奪されているという被支配の歴史と、しかしながらそんな境遇に対する抵抗の意志である。グアドループの出身である監督が、約5年の歳月をかけて祖国での撮影を行った。

・『亡き両親への手紙』Letters to My Dead Parents
チリ/2025/106分
監督:イグナシオ・アグエロ Ignacio Agüero
自宅の窓から空を覗き、庭の植物や猫、小鳥を映しながら、映画作家は亡くなって久しい両親について語る。軍事政権下で作った最初の映画にエキストラ出演した母、チリで最も活発だった労働組合に所属していた父。映画は、かつての父の同僚の証言をはじめ、父が撮影したフィルム映像や映画作家の過去作からの引用、私的な家族の記録映像などを織り交ぜて、チリの人々が経験してきた過酷な歴史をプライベートな記憶へと合流させる。逸脱や中断を繰り返し、夢と現実を行き来する映画作家の語りは、死者と生者が出会う未完のアーカイブを形づくる。

・『愛しき人々』Malqueridas
チリ、ドイツ/2023/74分
監督:タナ・ヒルベルト Tana Gilbert
チリの刑務所に収監された女性たちが、撮影行為を禁じられた中で、携帯電話で密かに残した日常の光景。獄中出産した子供、離れて暮らす家族、恋人でもあり家族のようでもある収監仲間。これらのなにげない映像が消去され失われる危険に抗うため、監督はすべての映像を一度プリントアウトし再映像化する。複数の女性たちの証言と映像が混じり合い、粗い画素がインクに置き換えられたデジタルともアナログともつかない風合の画面が、女性であり、母であり、囚人でもある彼女たちの置かれた状況を親密に物語る。

<街を見つめる人を見つめる――ユネスコ創造都市の世界2025>

・ビセンテ・ロペス(アルゼンチン) 
『シエスタ』Siesta
2009/73分 監督:ソフィア・モラ Sofia Mora
父を亡くした姉弟のもとに、せわしなく集まってくる葬儀の参列者たち。現実を受け止めきれない二人は、家を抜け出して、街へと向かうも……。ビセンテ・ロペスの街は人影すらなく静寂そのもので、まるでゴーストタウン。あたかたも二人の心象風景のように映し出され、時間だけが儚くも過ぎていく。本プログラム唯一のフィクション作品。

・ビセンテ・ロペス(アルゼンチン)
『連続』To Insist
2023/11分
監督:ルナ・マト・シャゲ Luna Mato Chague
色褪せたモノクロの家族写真。そこに写る一人の女性アスセナ・ビシャフロフは、1977年12月、海岸に打ち上げられ遺体として見つかった。何故、死ななければならなかったのか? アルゼンチンの隠された歴史を、残された一枚の家族写真から紐解いていく試み。様々な海の映像が、寄せては返す波の音ともに、記憶の断片を呼び起こしていく。