2010年3月10日水曜日

「独立200年の女性」にエバ・ペロン

 アルゼンチン(亜国)のクリスティーナ・フェリナンデス・デ・キルチネル(CFK)大統領は「国際女性の日」の3月8日、今年が亜国独立200年祭に当たるのを記念し、「過去200年間に亜国で最も際立った女性」として、エバ・ペロン(1919-52)を選んだ。故フアンドミンゴ・ペロン大統領の2番目の夫人で、大統領の人気と支持基盤を支えた。 エバは1944年、大佐だったペロンと知り合い、ペロンが大統領になった46年に結婚する。ペロン政権下で「エバ財団」を通じ、病院、養老院、託児所を建設するなど人民大衆の福利厚生に努めた。だが惜しまれつつ、癌により33歳で死去した。 CFK大統領は、「エバは亜国人民から最も愛された女性であるだけでなく、世界全体からも愛された」と述べた。エバと縁の深い保健省の建物に、エバの巨大な肖像を掲げる計画という。

寄稿:伊高浩昭