2008年6月13日金曜日

ホンジュラス便り

ホンジュラスの元ラテ研職員Wさんからお便りが届きました。

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 今回のテーマはカーニバルです!

 ホンジュラスの北部、カリブ海岸沿いのラ・セイバ市で、毎年恒例のカーニバルが開催されました。ラ・セイバ市のカーニバルは中米有数のイベントで、パレードは1日だけですが、その1ヶ月ほど前から周辺の町や村で地元の“Carnavalito”(小さなカーニバル)が開かれ、街全体がお祭ムードに包まれます。
 この国際的行事に、日本のボランティアが文化紹介をする伝統が20年も続いています。そしてヒマそうに見えたのか(?)私が調整役の一人に指名され、約3ヶ月の準備期間を経て、80人近い日本軍団とともにラ・セイバに乗り込みました。

 5月のホンジュラスは一年を通じて最も暑い時期です。おりしも今年は雨季の到来が遅く、普段カラリとした気候の首都テグシガルパでさえ粘り気のある暑さが肌にまとわりついていました。カリブからの海風を受けるラ・セイバは、普段からかなり高温多湿な地域ですから覚悟はしていましたが、車を降りた途端にすべてを溶かすような気だるい熱気が全身を包み、立っているだけで顔から背中から汗が流れていきました。

 日本チームの出番は、前夜祭のステージと当日のパレードです。
 前夜祭では歌に踊りにと2時間のステージを盛りだくさんのプログラムで飾りました。和太鼓や琴といった和楽器演奏、ソーラン節やエイサー、剣道に合気道の実演、コメディーチックな浦島太郎の上演まで多岐に渡りました。もちろんボランティア活動の紹介も欠かせません。今年は日本とホンジュラスの融合をキーワードに、ホンジュラスの歌や踊りも取り入れて、観客の注目を集めていました。ボランティアにはもともと芸達者が多いうえに、お互いに持っている芸を教えあうので、ますます芸の道に磨きがかかっていきます。「本業」が何か時々わからなくなってしまうほどです。
 そしていよいよパレード当日。カーニバルといえばリオデジャネイロが世界的に有名ですが、ラ・セイバのカーニバルもリオと同様に各団体が山車を作り、ダンサーはお揃いの衣装で大通りを練り歩きます。

 先頭はハーレーダビットソンの集団でした。何十台ものきらびやかなバイクが誇らしげにエンジンを吹かせます。そして次にはレトロな馬たち。まだほんの少年もまるで自分の手足のように馬を乗りこなし、颯爽と駆け抜けていきます。

今年の日本チームの目玉は、お神輿でした。木工を専門とするボランティアが何ヶ月もかけて作り上げた本格的なお神輿です。重さにして200キロ以上。首都から6時間も車で運ぶ苦労もさることながら、これだけの重さをこの暑さの中で果たして担げるのかと気が気ではありませんでした。しかしいざ始まってみればそれは取り越し苦労だったようで、ラ・セイバで活動する日本人ボランティアの呼びかけにより多くのホンジュラス人サポーターが駆けつけてくれて、見事にお神輿が担ぎ上げられ、ワッショイワッショイと大通りを練り歩きました。これこそホンジュラスと日本の融合という感動的なシーンでした。

いやはや、それにしても暑かった!!
1年分の汗をかき、不要なダイエットまでしてしまいました。(完)