2011年9月30日金曜日

Musical message from Trinidad & Tobago to Japan

ラテンアメリカ講座の受講生であり、トリニダード・トバゴ(TT)駐在中の鈴木さんからお手紙が届きました。手紙の内容は、震災後の日本を心配するTTの人々からのメッセージをお届けしたいというものでした。

TTの音楽家たちの応援メッセージを届けるために奔走してくださったのは、TTの大学で教鞭を取る日本人音楽家の渡辺洋一さんという音楽プロデューサーです。まず下記のYoutubeが雄弁に語ってくれます。

http://www.youtube.com/watch?v=_S-YlDrC4fw

このメッセージがYoutubeにアップされたのは4月15日です。3月11日以降4月15日にアップするまでにわずかの間にTTの多くのミュージシャンに演奏をしてもらっていたのですね。この優しい響きのTTの音楽の中には「上を向いて歩こう」も含まれています。

7月末にTTの有名ミュージシャンが集って作られた日本向けチャリティCD「What the world need is love」が完成。ちなみにこのCDの収益の半分は赤十字への寄付に回され、参加したミュージシャンはすべて無償でこの企画に参加しているそうです。

Youtubeを聞いてCDを手に入れたいと思った方は、こちらまで
http://item.rakuten.co.jp/actus/10013716/

2011年9月28日水曜日

ハイチとケベックのあいだで書くこと~ダニー・ラフェリエール(作家)

以前にお知らせしましたが、来週の月曜日に立教大学で行われる講演会のお知らせです。


公開講演会「ハイチとケベックのあいだで書くこと」
講師:ダニー・ラフィエリエール(作家)
日時:2011年10月3日(月)18:30~20:00
場所:池袋キャンパス マキムホール2階 M202教室

【講師略歴】
1953年、ハイチ生まれ。中等教育修了後ジャーナリストになるが、ジャン=クロード・デュヴァリエの独裁政権下で生命の危険を感じ、1976年、カナダ・ケベック州(モントリオール)に移住。工場などで働きながら、1985年、『間違いだらけの恋愛講座』で作家として華麗にデビューする。同作品はベストセラーになり、1989年には映画化もされる。90年代は一時マイアミに居を移すが、2002年よりモントリオールに戻り、2008年に『我が輩は日本作家である』を発表。日本文学への造詣も深い。2009年にはハイチへの一時帰郷をテーマにした『帰還の謎』(邦訳近刊)がケベックとフランスで同時発売されて、モントリオールで書籍大賞、フランスでメディシス賞を受賞し、世界的作家としての地位を固める。2010年1月、たまたまハイチの首都ポルトープランスに滞在していたときに大地震が発生。同年3月には、現地の様子を臨場感あふれる時評にまとめた『私の周りですべてが揺れる』を発表。2011年9月末から10月初めにかけて、ケベック州政府在日事務所と日本ケベック学会の招聘により来日予定。

対象者 本学学生、教職員、校友、一般

※申込不要、入場無料

2011年9月26日月曜日

建築に関する講演会、あれこれ

今週は東京で世界建築会議が開かれますね。この機会にあちこちで素敵な建築に関する講演会が開かれていますので、お知らせします。まずは、ラテンアメリカおよびスペイン語圏から。

講演会『中南米における歴史的市街の全面的修復について』


日時:9月29日(木)18:00~
会場:セルバンテス文化センター、オーディトリアム
入場無料、要予約。

歴史的建築物修復の第一人者、建築家Pedro Tembouryより、キューバ・メキシコ・グアテマラ等における歴史的遺産修復のための偉大な業績を自ら紹介する。
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シンポジウム:「景観再生」
講演者:隈 研吾、ミゲル・アギラル、カルロス・フェラテル、ジュセップ・フェランド、ラモン・サナブリア、エステバン・テラダス


日時:9月29日(木)19:00~
会場:セルバンテス文化センター、オーディトリアム
入場無料、要予約。
 
 9月25日から10月1日まで東京で開催される第24回世界建築会議にあわせ、展覧会『建築はランドスケープである』及び『景観再生』と題したシンポジウムを開催します。 本シンポジウムでは、カタルーニャの建築家グループを招き、近年の建築モデルにおける都市開発の重要性に始まり、彼らの、ある時は自然で、歴史的あるいは都会的なものとなる景観再生について、自身の作品とその概念との関連性に触れながらお話いただきます。その後、隈研吾氏がこのたびの地震災害で被害を受けた地域の復興についてお話いただきます。
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出版記念会:
フランコ・ラ・チェクラ著『反建築-大規模開発と建築家』(Franco La Cecla, “Contro l’architettura”, Bollati Boringhieri, 2008)の翻訳出版(鹿島出版会)を機に、著者を迎えて出版記念の会を開催します。

人類学者であり、またレンゾ・ピアノ事務所の顧問も務めたラ・チェクラ氏は、長年にわたり建築が社会に及ぼす影響について研究してきました。建築と空間について考察した本書では、近年有名建築家が都市再開発計画をてがけるケースが増えるなかで、建築家がかたちづくりに執心し、地域や環境への配慮を欠いている現状に目を向け、その手法に疑問を呈しています。

今回の出版記念会では、ラ・チェクラ氏が上記テーマを中心に基調講演を行い、その後、著作のなかで提示された問いかけをもとに、日伊の専門家・建築家が議論します。

日時:2011年9月30日(金)18時~21時(開場17時30分)

会場:イタリア文化会館アニェッリホール 東京都千代田区九段南2-1-30
主催:イタリア文化会館、法政大学エコ地域デザイン研究所
共催:公益財団法人 日伊協会
協力:イタリア大使館、伊日財団、ボローニャ大学IAS、鹿島出版会、グラニティフィアンドレ社
協賛:鹿島建設株式会社

入場無料:日伊同時通訳付

お問い合わせ:イタリア文化会館 Tel. 03-3264-6011(内線13, 14)

詳細はhttp://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo/webform/SchedaEvento.aspx?id=409&citta=Tokyo



プログラム

講演:フランコ・ラ・チェクラ氏(45分)

パネルディスカッション:

 フランコ・ラ・チェクラ氏

 隈研吾氏(建築家、東京大学教授)

 ジョルジョ・ジャニギャン氏(ヴェネツィア建築大学教授)

 リヴィオ・サッキ(建築家)

 陣内秀信氏(法政大学教授) モデレーター

申し込み:参加ご希望の方は、件名を「9月30日シンポジウム」とし、お名前とお電話番号、参加希望人数を明記の上、eventi.iictokyo@esteri.itまでお申し込みください。

2011年9月24日土曜日

朗読会:野谷文昭(ラテンアメリカ文学研究者、翻訳家)パブロ・ネルーダ『マチュピチュの頂』(書肆山田刊)を読む

野谷文昭(ラテンアメリカ文学研究者、翻訳家)パブロ・ネルーダ『マチュピチュの頂』(書肆山田刊)を読む

野谷先生による、チリのノーベル賞詩人の代表作の朗読会。画廊の空間で聲に乗せます。


日時:10月13 日(木) 18:30開場/19:00開演(約1 時間)

会場:会場 ギャルリー東京ユマニテ(GTH) 
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F

入場料など:入場料 予約¥2,700 当日¥3,000/学生(学生証呈示)¥1,500 ※ご予約は直接、会場に電話またはメールでお申し込み下さい。

会場のHPはこちら
http://g-tokyohumanite.jp/index.html

2011年9月22日木曜日

野谷文昭編 『日本の作家が語るボルヘスとわたし』(岩波書店刊)

野谷文昭編『日本の作家が語るボルヘスとわたし』(岩波書店刊)が刊行されます。ボルヘス会の大会での作家による講演をまとめたもの。立教で行った第一回の川上弘美さんを初めとする10人の作家によるボルヘス論集で、世界に類例を見ないユニークなものです。


<十人の日本の人気作家――川上弘美,多和田葉子,奥泉光,小野正嗣,星野智幸,平野啓一郎,辻原登,高橋源一郎,荻野アンナ,吉田文憲――が実作者として,また個性的な一読者として,難解とされるボルヘスの作品に向き合い,魅力あふれることばで語る.作家自身の文学の方法や思想までが浮かび上がる,ボルヘスの迷宮への道案内(岩波書店HPより)>

岩波書店のHPはこちら
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/4/0247790.html

2011年9月21日水曜日

マリオ・バルガス=リョサ講演録(すばる10月号)

本年東京大学本郷キャンパスにて行われた、ノーベル賞作家、マリオ・バルガス=リョサの講演
「文学への情熱ともうひとつの現実の創造」野谷文昭 訳・解説が、すばる10月号に掲載されています。
講演を聴きに行った人も、行くことができなかった人もぜひご覧になっていただきたい講演です。
後期から、ラテンアメリカ研究所のラテンアメリカ講座ラテンアメリカ文学をご担当してくださる、東京大学教授、野谷文昭先生の翻訳・解説つきです。
 

2011年9月14日水曜日

ラテンアメリカの女性表象 -描かれる女・描く女-

上智大学ソフィアコミュニティカレッジ(公開講座)でのラテンアメリカの女性表象に関する講座のご案内です。以下、HPより、

ラテンアメリカの女性表現者たちにスポットを当てます。ラテンアメリカ社会は女性をどういう存在として捉えてきたのでしょう。その視座からの報告をふまえたうえで、小説、映画、美術、音楽、演劇といった異なるジャンルで彼女たちは何をどう表現してきたのかを考えます。なぜ、彼女たちは「それ」を「そのとき」に表現しなければならなかったのか。また、作品には、どのように女性性が反映されているのか。こうしたポイントについていくつかの事例をみていきます。


コーディネーター・講師 :上智大学外国語学部教授 吉川 恵美子
日時 木曜日 18:45~20:15   回数 9回
受講料 ¥22,500
定員 40名

【講師】
大越 翼 上智大学外国語学部教授
長谷川 ニナ 上智大学外国語学部教授
松下 直弘 拓殖大学教授
トイダ エレナ 上智大学外国語学部准教授
ネーヴェス マウロ 上智大学外国語学部教授
野中 雅代 青山学院大学講師
八木 啓代 歌手・作家

講義スケジュール
10月 6日 マリンチェあるいは大いなる女性性:「アメリカ」の永遠の課題(大越)
10月13日 19世紀大衆向け印刷物における下層階級の女性像 (長谷川)
10月20日 テレサ・デ・ラ・パラの生涯と作品 (松下)
10月27日 アナ M.マシャードの児童文学 (トイダ)
11月10日 メキシコ映画とブラジル映画における女性監督の活躍 (ネーヴェス)
11月17日 国際都市メキシコの女性画家たち:バロ、キャリントン、フリーダ・カーロ (野中)
11月24日 歌う女性詩人たち~ビオレータ・パラ(チリ)、マリア・テレサ・ベラ(キューバ)、チャブーカ・グランダ(ペルー) (八木)
12月 1日 ネットワークでつながる女性演劇人-〈マグダレーナ・プロジェクト〉- (吉川)
12月 8日 ラテンアメリカの女性表現者たちの魅力を語る (吉川・大越・長谷川・ネーヴェス・八木)