2010年4月17日土曜日

2010年度開講式


2010年度の開講式が4月17日に行われました。
昨日と本日いろいろな授業に参加した多くの受講生がこの開講式に参加しました。
実松所長によるラテンアメリカ研究所とラテンアメリカ講座の紹介に始まり、講師の先生方もご自分の授業をアピールなさいました。
とはいっても百聞は一見にしかず、ぜひ自分の目で授業を確かめてから登録なさってください。

2010年4月3日土曜日

立教大生への講座ガイダンスを開催


4月2日に立教大生に向けた講座ガイダンスが開かれました。
例年並の予想に反して、開始予定時刻の前から人が集まり、会場がほぼ埋まるほどの学生が集まりました。
サルサやボサノヴァが流れる中、実松所長がグアテマラの写真を交えながらラテンアメリカ世界を紹介した後、今年の講座内容を紹介した映像を流しました。

学生時代には、小さなきっかけから、その後の人生を大きく変える出会いを経験することもあります。
この講座の紹介によって、大学生活のすぐそばにラテンアメリカへの扉が開いていることに気付いてもらえれば、と思います。

2010年4月2日金曜日

レジス・ドブレ(ドゥブレ)がさり気なく来日

 年配の日本人、特にラ米に関心のある人ならば、フランスの知識人(作家・哲学者)レジス・ドブレ(69歳)を知らない人はいないだろう。1967年にボリビアでゲリラ戦を展開していたチェ・ゲバラに会見し、その後、ボリビア軍に逮捕され裁判にかけられた人物である。ボリビア行きに先立ち、キューバに長期間滞在して、フィデル・カストロやゲバラと対話し、キューバ革命方式の理論化を試みた著書『革命の中の革命』(1967年)をまとめた。これは、ベストセラーになった。

 それから43年経つ2010年の3月、ドブレは(何度目かの来日で)東京に滞在した。在日フランス大使館と東京日仏学院(飯田橋付近)の招きによるもので、同学院や日仏会館(恵比寿近く)で講演した。フランス語の専門機関の招待企画であったことから、当然のことながら「ドブレ」は原音に近い「ドゥブレ」と発音され、紹介された。私もラ米学徒として長らく、「レジス・ドゥブレ」と表記するのをよしとしていた。世代交代で「ドブレ」と呼ぶ日本人が少なくなりつつある今、「ドゥブレ」という、より的確な呼び方を広めたらどうだろうか。

 講演や発言は興味深いものだったが、この寄稿欄には到底書ききれない。私は、2度の講演の機会を取材に利用し、講演および、会場との質疑応答とインタビューの内容を、「初老のレジス・ドゥブレ、さり気ない来日」(4月20日発行『ラティーナ』誌)という長い記事にした。写真も4枚登場する。関心のある人には、ぜひ読んでいただきたい。

 2010年4月1日 伊高浩昭