こちらは現役受講生が講師となって発表を行うセミナーです。
日時:2012年6月23日(土)16:45~18:30
会場:本学池袋キャンパス、10号館2階X204教室(約140名収容)
発表者
第1部:森田沙織 氏(本講座受講生、株式会社イロデライス代表)
プロフィール:2003年、神田外語大学スペイン語学科卒業後、株式会社チチカカにて中南米各国からの民芸品の仕入れ、及び輸入業務を主に行なう。日墨交流計画によりメキシコ国立自治大学留学。2009年、株式会社イロデライス(民芸品輸出)をメキシコシティに設立した。
第2部:中沢知史氏(本講座受講生、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程後期課程在学)
プロフィール:早稲田大学大学院政治学研究科博士課程後期課程在学中。先住民運動を中心に、ラテンアメリカにおけるさまざまな解放運動を研究テーマとしている。
セミナープログラム
第1 部:進化するメキシコ民芸品
~ ニーズに合わせた商品化とそこから見えてくるメキシコ社会
中南米民芸雑貨の販売員からバイヤーとなった私。日本市場のニーズを理解した上で、各国のメルカドを巡り、生産者の人々と直接話し、どうしたら中南米でアジアに負けないもの作り、サービスを提供できるようになるかを考えました。単身、民芸品の宝庫メキシコへ渡り、メキシコシティに会社を興し、民芸雑貨の生産コントロール、及び輸出を始めて3年になります。 この経験をベースに、メキシコ民芸品の素晴らしさや、生産者と購入者である日本企業のメンタリティの違い、民芸品を日本向けに商品化する可能性、経営者の視点から見えてくる新たなメキシコ社会についてお話したいと思います。
第2部:大学知と先住民、先住民の大学 メキシコ・チアパス大地大学(CIDECI/Unitierra)で考えたこと
大地大学(CIDECI/Unitierra)はメキシコ南東部チアパス州の古都サンクリストバル市の郊外にある先住民学習組織です。設立以来四半世紀、先住民の若者に職業訓練を行い、またチアパスから知を発信し続けています。本発表では、大地大学でのユニークな学習活動を、写真や映像を交えてご紹介します。そして、大地大学のひとりの学生となって学んでみて発表者が何を考えたか、何を得たか、お話いたします。