2011年5月11日水曜日

講座を受講するにあたって

2011年のラテンアメリカ講座が始まった。先週はその第1回目。第1週はお試し授業なので、新規講座があると、見学に行く人が多い。こうした時期に、時々質問を受けるのが、
「わたしにはこのクラスを受講する資格があるのだろうか?」というものである。

聞かれた場合には、こう答えている。
「ラテンアメリカ講座ではレベル分けテストをしていません。例えば、同じ授業を何回も受けて完全に理解したい人は翌年もまた同じ授業を取る。ちょっと難しいなと思う授業も、自分は語学の勉強は得意だし今年はたくさん時間が取れそうだから挑戦してみる。今年は仕事が忙しいので予習ができないから、レベルを少し下げて下のクラスを受ける。復習のために初級を受けてみる・・・など、各自の現在の状況に応じて受講できるようにするためです。」

語学の場合は上記の答えでほぼ当てはまるような気がする。

講義課目の場合はどうだろう。これはまったく私見にすぎないので、ここに書くのはどうかなと思ったのだが、聞かれれば答えるので、今年は書いてみる。

これについては講義内容の難しさよりも、内容に興味が持てるかどうかが一番大事であると思う。
たとえば、ラテンアメリカ論1のようにたくさんのレポートを要求される場合であっても、毎回の授業を楽しめるようであれば、書くことは容易なのではないだろうか。自分を触発してくれる授業のテーマなら、自分もきっと語りたくなるだろうし書きたくなるだろうと思う。

ラテンアメリカ論2のように、ニュース解説的な授業の場合はどうだろうか。
その話を聞きたいかどうかが一番大切なような気がする。
どんなに難しい話だったとしても(たとえば、今なら放射性物質に関する話など)、興味がある話ならば、誰でも熱心に聴いているのではないだろうか。

文学の場合はどうだろうか。
かりにラテンアメリカ文学を一度も読んだことがなくても、年間何百冊も様々なジャンルの文学を読み漁っている人は? クラスに出席して話を聞いてワクワクする人はどうだろうか。一度もラテンアメリカ文学を読んだことがなくて、受講する自信がない場合は、今週から読むことになっている、新潮社から出ているガルシア・マルケス「予告された殺人の記録、十二の遍歴の物語」を読んでほしい。2~3日で読み通して、その世界にハマるようなら、きっと楽しい受講ができると思う。