2012年11月21日水曜日

公開講演会「人類の起源」と「生命の糧」~メソアメリカの神話と表象のなかのトウモロコシ~

上智大学イベロアメリカ研究所より公開講演会のお知らせが届きましたので、掲載いたします。

講師:トマス・ペレス・スアレス氏
(メキシコ国立自治大学文献学研究所マヤ研究センター研究員)

講演概要:今回のテーマは、栽培化されて以来7000年以上にもわたってメソアメリカの人びとの主食でありつづけているトウモロコシにまつわる神話と表象です。
メソアメリカでは、先スペイン期に生まれたいくつもの文明の発展と繁栄が、このイネ科の穀物に依拠していました。そのため、それぞれの文明における神話のなかにもトウモロコシがたびたび登場します。たとえば、マヤ系先住民であるキチェ族の神話『ポポル・ウーフ』では、人間がトウモロコシから創造されたとされています。また、アステカ族の神話が収められた『チマルポポカの絵文書』によれば、トウモロコシは生きるために不可欠な食糧として、ケツァルコアトル神が発見したものでした。これらに留まらず、メソアメリカの人びとは、トウモロコシという一つの植物に対して先古典期から後古典期にかけて、世界のどこをみても類をみないほど深く複雑な敬愛を抱いてきました。そのさまざまな神話と表象についてお話いただきます。

日時: 2012年12月11日(火)17:30〜19:30
場所: 上智大学中央図書館総合研究棟9階L-912会議室
言語: スペイン語(通訳なし)
参加費無料・予約不要
主催:上智大学イベロアメリカ研究所