勉強法(その2)も事務局・篠塚です。
今回は勉強法の公開というよりも、勉強を楽しんで続けるためのお楽しみ編です。
私の最近のお楽しみ勉強法は、スペイン語のブログを読むことです。
Googleのブログ検索でおもしろそうと思われる言葉を入れて検索し、当たりと思われるブログにヒットしたら、それを続けて読むことです。
ここのところのお気に入りはスペイン語圏の人が書いた日本関係のブログを読むこと。
漫画、日本のアイドル、オタク文化など、通常のガイドブックには紹介があっても、まだ感想が載っていない最新事象に関する反応があってとてもおもしろいのです。
漫画といえばあまりにも範囲が広く、Mangaに対する海外の評価が非常に高いことはよく言われていることです。ですが、ブログでは、たとえば、今度映画で公開される「20世紀少年」についてなど非常に新鮮な意見や表現をスペイン語で聞けてとても勉強になります。
言語の勉強は、ラテ研の講座の使用教材でいえば、初級Iで使っている"Entre dos mundos"、そして、その後の初級IIで使っている"Nuevo Ven"のI そして中級Iの"Nuevo VenII"と表現が徐々に洗練されていき、その後、中級IIのようにオーソドックスなスペイン語を使って幅広く社会で使用されている言語を学ぶことになりますね。そして、最終的には現在ラテンアメリカスペイン語で使用している、実際の新聞や雑誌、本、またはスペイン語購読で使用している論文の表現に辿り着きます。
ところが、現場では違う表現がふんだんに使われています。
もちろん聴覚も鍛えておかなければならないのですが、それと並行して、最新の表現などを学びやすいのがブログかもしれないと思っています。
最近覚えた表現でおもしろいなと思ったのが、tomar la pastilla roja という表現です。
もちろん辞書にはでてきません。
最初は「これって、なんか聞いたことあるな~」でした。
検索してみると、これはtomar la pastilla azul o rojaということで、実は「Matrix」の中で主人公のNeoが真実を知ることを選択し、pastilla rojaを飲んだことからきていたのでした。
おそらくこれはスペイン語圏の人にも説明は必要でしょうが、言葉というものは日々変化しているのだなと感じます。
またこうしたブログはさらさらと読めるほど文法的にはとても簡単であるにも関わらず、接続法がとても豊かです。同じ表現ばかりの接続法の教科書よりも無理なく身に付きそうな気がします。
インターネットの長所と短所でもあるのでしょうが、出版されている本とは違って練り上げられた文章ではないがゆえに文章にまだ無駄が残っており、主語や動詞を見分けやすい、すなわち、初心者にはわかりやすいということも言えます。
同時に、短所ですが、アクセントの抜けが多い。例えば、点過去3人称単数のアクセントなどは書いていない場合も多く、そこは自分で補う必要もあります。me llamó と me llamoではまったく意味は異なりますが、そこは無理なく正確に読めなければなりません。たまに文法上の間違いも見受けられます。
こうしたツールを利用している人はたくさんいるとは思いますが、もしまだでしたら、試してみませんか?