2024年11月13日(水)18:00~20:00
【講師】カルロス・アギアール・デ・メデイロス/リオデジャネイロ州立大学 名誉教授
【概要】
農産物、食肉、鉱物、石油の大生産国であるブラジルは、中国に対する大豆や鉄鉱石の大供給国となり、中国からの投資と中国製製品の市場において、ラテンアメリカで優位な地位を獲得しています。対中貿易における巨額の黒字はブラジルの経済成長を促進しましたが、他方で、同国の一次産品輸出型経済への特化と脱工業化を強め、森林破壊といった環境へのネガティブな影響ももたらしました。国を問わず、産業政策の決定は、今や環境問題や気候変動との関連において最優先されるべき事項となっています。中国とブラジルの戦略的パートナーシップは、中国によるブラジルへの新たな投資を後押しし、ブラジル新政権における産業政策はグリーン・エネルギー、インフラ、電気自動車の分野に重点を置いています。こうした進化は、ブラジルの産業の多様化と中国とのより高い技術協力に新たな可能性を開くのではないでしょうか。
本講演会では、ブラジル、リオデジャネイロよりカルロス・アギアール・デメイロス先生をお招きし、ブラジルにおける中国との経済関係の現状をお話しいただきます。
【会場】上智大学四谷キャンパス中央図書館9 階921会議室
【使用言語】英語
【参加費/事前申込】無料/申込不要
■主催 上智大学イベロアメリカ研究所 【協力】ラテン・アメリカ政経学会