駐日ブラジル大使館より以下のお知らせをいただきました。
このたびブラジル人作家イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール(Itamar Vieira Junior)氏が、文学賞受賞作『曲がった鋤』(Torto Arado)の日本語版発売記念ツアーのため、4月10日から18日まで来日します。今回は作家にとり初来日で、東京、大泉町、浜松、京都、名古屋の5都市を訪問する予定です。
東京では、代官山蔦屋書店での出版記念イベントとサイン会、神田外語大学、早稲田大学、東京外国語大学での講演、ブラジル大使館でのバイリンガル読書会特別版、群馬県大泉町のブラジル人学校生徒との対話を予定しています。 『曲がった鋤』は過去数十年において屈指の成功を収めたブラジル文学作品であり、20カ国以上で翻訳されています。一般読者や批評家から絶賛され、ポルトガル語文学作品に贈られる主要な賞であるレヤ賞(2018)、ジャブチ賞(2020)オセアーノス賞(2020)を受賞しました。国立植民農地改革院(INCRA)での勤務経験に着想を得たこの小説は、バイーア州の奥地に住むビビアーナとベロニージアの姉妹が、祖母のベッドの下にある洋服鞄から古い不思議なナイフを見つけ、運命が急変するという物語です。巧みなプロットと旋律の美しい散文で、『曲がった鋤』は生と死、戦いと償いを描きます。 この作品は東京外国語大学の武田千香教授と常葉大学の江口佳子教授によって日本語に翻訳され、ブラジル政府の支援を受けて水声社から出版されました。この取り組みは駐日ブラジル大使館による2022年のブラジル独立200周年記念文化事業の一環です。『曲がった鋤』はブラジル文学を日本に広めるプロジェクトの一環として過去1年間に日本語に翻訳された5冊の書籍のうちの1冊です。この企画の下、2022年2月にグラシリアノ・ハーモス著『乾いた人びと』、同6月にオスカール・ナカザト著『ニホンジン』、同9月にリジア・ファグンジス・テーリス著『三人の女たち』を刊行し、来る4月に作品集『ブラジル文学傑作短編集』を上梓予定です。 イタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏の東京での全日程、各イベントの日程や申し込み方法などの詳細はwww.burajirubungaku.net をご覧ください。 小説やイタマール・ヴィエイラ・ジュニオール氏のツアーに関するご質問は、電子メールアドレスimprensa.toquio@itamaraty.gov.brにて受け付けております。