2011年3月2日水曜日

波路はるかに~伊高先生の船上便り(5)

船は2月25日、コロンビアのカルタヘーナ港に入った。乗客の中にいる広島・長崎の被爆者約10人は、地元の大学で証言会を開いた。折からカルタヘーナ市に滞在中のフアンマヌエル・サントス大統領は日程に隙間をつくり、被爆者たちを迎えた。10分間だけだったが、核兵器全廃のために闘っている彼らの志は十分に大統領に伝わった。


私は、経済自立を目指す地元のアフリカ系住民の町に行き、暮らしぶりを取材した。住宅の裏庭にマンゴー、ココ椰子、オレンジなどの苗木を植え、これを育てて自給自足し、余剰を商品として売るという計画だ。環境問題と社会問題に取り組んでいる「コンティキ」というNGOが計画を支援している。庭の果実が人々の生活を潤すようになるまでには時間が相当にかかりそうだが、人々の心に希望が生まれているのを実感した。

明日28日は、TTのポートオブスペインだ。15年ぶりだろうか。だがカリプソ「バナナボート」の舞台となった港を見るのは初めてで、これが楽しみだ。ハリー・ベラフォンテのあの歌が自然に口から出てくる。

20110227 pb船上にて サルバドール